「家を売る前にリフォームは必要ですか?」という質問をよく頂きます。
別にリフォームをしなくても売却する事は可能ですし、現状のままで売り出される人の方が多いです。
ただ、不動産は大切な資産ですので、「少しでも高く売りたい!」と誰もが思いますよね。
ですが、現実はリフォームをすれば必ず高値で売れるとは限りません。
売却前のリフォームにはメリットもデメリットもありますので、その内容をお伝えした後で私からアドバイスをさせて頂ければと思います。
家を売却する前にリフォームをした場合のメリット!
不動産情報サイトからの問い合わせが増える!
リフォームをすると不動産情報サイトからの問い合わせが増え、集客アップに繋がります。
現在はインターネットで物件を探して問い合わせをする事が主流となっております。
リフォームをする事で綺麗な室内写真を不動産情報サイトに掲載する事ができ、さらに「リフォーム済み物件!」と広告する事でお客様の興味を引く事ができるのです。
内覧時に生活のイメージがしやすくなり、成約率が高まる!
お客様が物件の内覧をする際、室内が綺麗だと生活のイメージがしやすくなります。
イメージがしやすいと決断も下しやすくなります。
見栄えが良いと印象に残りやすい!
家のドアを開けた瞬間の第一印象はすごく大切です。
不動産屋はお客様にいくつかの物件をまとめて見て頂く事が多いです。
印象に残らない物件は早い段階で切り捨てられてしまいます。
物件購入時の費用を抑える事ができる!
リフォーム済みの物件だと初期費用を抑える事ができますので、予算に余裕の無いお客様の場合、リフォーム済みの物件はかなり魅力的です。
即入居が可能!
リフォーム済みという事は、直ぐに住める状態であるという事です。
基本的にリフォームをしていない物件の場合、引渡しを受けてからリフォームをする流れとなるので、契約から入居まで時間が掛かります。
家に興味の無い方であれば面倒臭いと感じるでしょう。
なので即入居出来るという事はかなりのアドバンテージになります。
リフォームローンを組めないお客様でも安心して購入出来る!
家を購入する際、住宅ローンを利用されるお客様が多いです。
リフォーム費用もまとめて住宅ローンに組み込めるのですが、お客様によってはリフォーム費用だけ借りれない場合などもあります。
リフォーム済みだとその様な心配はいりません。
家を売却する前にリフォームをする場合のデメリット!
リフォームに掛けたコストを回収できる保証が無い!
家を売り出す前に200万円の費用を掛けてリフォームしたとします。
現状での売り出し価格に200万円以上の金額を上乗せして売却出来れば良いですが、リフォームをしたからといって上乗せした金額で売却できる保証は全くありません。
現状よりもリフォームをした方が高値で売却することは出来ると思いますが、リフォームに掛けた200万円を回収出来なければ逆に損をするという事です。
リフォームに掛けた費用以上の金額を上乗せして売却出来ればその分得をしますが、リフォームをして再販する事に特化したプロの業者はたくさんいてますので、その中で一般の売主が競り勝つのはコスト的にもリフォームの質的にも厳しいでしょう。
プロの業者と違いリフォームにコストが掛かる!
同じリフォーム内容でも、プロの業者だとメーカーと提携していたり、自社で職人を抱えていたり、リフォーム件数が多く在庫を使い回したり出来るので、一般の方の7割程のコストでリフォームが出来ます。
一方で、一般の売主の場合、正規の金額で発注する事になるので、リフォームで利益を出すのが圧倒的に難しいです。
「ワントップサービス」が増えている!
「ワントップサービス」とは、物件の購入からリフォームまで一つの業者で完結するサービスです。
リフォームに力を入れて「ワントップサービス」を提供している不動産屋だと、現状で売り出してる物件の方がお客様に紹介しやすいので、リフォーム済みの物件は避けられてしまう場合があります。
自分の好みでリフォームをしたいお客様が多い!
好みは人それぞれです。
せっかくのリフォームも、購入する側の好みに合わなければただのありがた迷惑になってしまいます。
これ程もったいない事はありません。
自分の好きな様にリフォームが出来るのも中古物件の醍醐味です。
中途半端なリフォームだと逆にマイナス!
リフォーム済みの物件を探すお客様の考えとして、直ぐに住みたい、家に使う費用を抑えたい、自分でリフォームするのが面倒臭いといった条件がありますが、リフォームが中途半端だとどの条件も満たす事が出来ません。
汚れが目立つ部屋しかクロスを貼り替えない、キッチンは新調したがお風呂はそのままとなると、結局お金を使わなければならないという判断をされる場合があります。
ぱらだいちゅ不動産の結論!
ズバリ!私の考えですが、「リフォームをする必要は無い!」と思います。
実際に私がお客様から物件の売却について相談を受けた場合はその様に答えます。
そもそもこれから売却する物件にわざわざお金を掛ける必要は無いと考えます。
少しでも多く手元にお金を残す事を考えたときに、リスクを背負ってまでリフォームをするのはギャンブル的な要素もありますしお勧めしないです。
リフォームをする事で確実に元本以上の付加価値を物件につける事が出来るのであれば話は別ですが、コストも掛かりますし、リフォーム業者も慎重に選ぶ必要があります。(おまけにライバルも多いです。)
そして何より、リフォームにお金を掛けるのであれば、買主との値段交渉にその幅を持たせた方が売却に有効だと思います。
実際に、リフォームにお金を掛けた事で買主との値段交渉に対応することが出来ず、いつまで経っても売れない物件は珍しくありません。
それに売れない期間が長く続くとせっかくのリフォームもくたびれてきます。
それでは本末転倒ですよね。
私からのアドバイスは、「わざわざリフォームをする必要は無い!」ということです。
家を売却する前にリフォームは必要?まとめ!
お家の売却を考えている方は、リフォームをするべきかどうか迷われるかもしれません。
中にはリフォームをしないと売ることが出来ないと思っている方もいます。
実際は全くそんな事はなく、一般の方であれば現状のまま売り出すことがほとんどです。
どちらにせよメリットもデメリットもありますので、安易に判断を下さずじっくりと考え選択して下さい。
物件の売却を依頼する不動産屋に相談してみるのが良いかと思います。