いつものようにお家のポストに投函されている不動産関係のチラシ!
迷惑に感じている方も多いと思いますが、インターネットでの集客が主流となった現在でもチラシによる集客は意外と多いです。
他の業界の事情は知りませんが、間違いなく不動産業界とチラシの関係は今後も続くと思われます。
中小から大手まで、ほとんどの不動産業者が今でもチラシを撒いています。
ちなみに私の店舗がある大阪市内ですと、おおよそ10,000枚で1件くらいの反響があります。
また、国民の平均寿命が延び、高齢化が進んでいる現在は不動産の売却を考えるお年寄りも多く、インターネットに慣れないお年寄りにはチラシの方が受け入れやすい事もあります。
そんな不動産チラシですが、主となる内容のほとんどが「売り物件求む」系のチラシとなります。
実際、買い手を求めるチラシよりも売り手を求めるチラシの方が圧倒的に反響が多いです。
「売り物件求む」系のチラシに書いてある謳い文句には流行り廃りもあり、多くのパターンがありますが、今回は令和2年5月現在、大阪市内で最も主流となっている3つのパターンのチラシについて真実をお伝えします。
目次
1. このマンション限定で物件を探されている方が当社に〇名いらっしゃいます。
結論から言うと8割は嘘です。
どこの不動産屋も実践しているお馴染みのパターンに過ぎません。
とりあえずチラシを反響に変えなければ意味がないので、その為の謳い文句です。
業者によってはこのパターンのチラシで受託した物件の所有者に、会社の従業員をお客様だと偽って内覧させる悪徳業者もあります。
その後、話が進まなかったと所有者に伝え、「引き続き頑張ります!」と何事も無かったかのようにチラシの内容を流すパターンです。
確かにマンション限定で出待ちのお客様を抱えている不動産屋もありますが、本当にお客様がいるなら他業者と同じようなチラシで勝負するよりも、少しコストは必要ですが、DMなどもっと直接的に効果のある方法を選びます。
不動産屋であれば物件所有者の特定も容易ですし、ある程度システムに力を入れている業者であれば、対象マンション各号室の間取りも把握できるはずなので、チラシよりも信憑性がある具体的な提案をする事が出来ます。
2. 〇〇エリア限定で物件を探している方がいます。予算は〇〇〇〇万円です。
この内容のチラシは信憑性0です。
こちらも多くの不動産屋が実践しているお馴染みのパターンです。
予算と題して書かれている金額はそのエリアの相場から掛け離れた金額である事が多く、反響をとる為の手段です。
その金額がおかしい事は素人でも分かりますが、真相を確かめたいという気持ちもあってか意外と反響は多いようです。
そもそも、それだけ予算があれば物件探しに困らないですし、それだけ予算のあるお客様の物件を見つける事が出来ないのは、不動産屋としていかがなものかと思います。
仮にチラシに書いてある予算で物件を探している方がいたとしても、そのチラシが入っている物件は選ばないでしょう。
チラシにはインパクトが必要なので相場の金額を書いても反響は取れません。
だからといって相場と掛け離れた金額では反響は取れても実際に売れはしないです。
また、実際に物件を探していれば相場が分かってきますので購入する側もおかしい事に気付くでしょう。
3. 仲介手数料〇〇%OFF
この内容は本当です!
不動産屋によっては仲介手数料を割引く所もあります。
傾向としては中小企業に多いです。
不動産チラシの真実 まとめ!
普段、色々なパターンの不動産関係チラシを目にするかと思いますが、中には目を疑うような内容が書かれたチラシもあります。
どこの不動産屋も物件の販売受託には力を入れていますので、この業界では日々売物件の取り合いが繰り広げられています。
その為、相場から掛け離れた根拠も無い金額をチラつかせ、お客様から受託した物件を「塩漬け(いつになっても売れない状態)」にしてしまう業者も多いです。
基本的に不動産は相場でしか売れません。
チラシから不動産屋に問い合わせをするのは良いですが、本当に信用して大切な資産の売却を任せられる業者なのかを見極める必要があります。
くれぐれも悪徳業者の茶番に付き合わされる事のないよう気を付けて下さい。