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中古戸建を購入する場合のチェックポイント!不動産屋店長が解説!

中古戸建の最大の魅力は、理想の物件を低価格で購入出来る事です。

しかし、中古戸建は新築と違い、築年数からくる経年劣化や前オーナーの使用状況などにより物件の状態も様々なので、物件選びにはより慎重になる必要があります。

中古戸建の取引は基本的に現状融資となる場合が多いので、気に入った物件は申し込む前に入念に下調べをし、後々トラブルが起こらないようにしなければいけません。

また、建物の修復や設備の入れ替えが必要な場合は、物件の購入費用と別にいくら資金が必要なのかをしっかりと把握しておく事が大切です。

中古戸建を予算内で購入出来たのは良いが、修復に予想以上のお金が掛かり、結局予算をオーバーしてしまったといった事例はよくあります。

今回は中古戸建の購入による失敗を未然に防ぐ為、中古戸建購入事のチェックポイントについて分かりやすく解説致します。

中古戸建!購入時のチェックポイント ①建物

建物についてのチェックポイントを「外部」「内部」に分けて解説します。

外部

外部については下記の4項目をチェックしましょう!

外壁

クラックの有無、コーキングの劣化具合をチェックする。

クラックの幅が広い(1㎜以上)場合やクラックが長い場合(1m以上)は補修が必要になります。

屋根

屋根材(粘土瓦、セメント瓦、天然スレート、化粧スレート、ガルバリウム鋼板、銅板、トタン、アスファルトシングル)の損傷や紛失、雨樋の損傷をチェックする。

基礎

クラックの有無をチェックする。

ヘアークラックと呼ばれる紙一枚入らないような細いクラックは新築でも確認される事があり、そこまで大きな心配はありませんが、構造クラックと呼ばれる横方向に伸びたクラック、基礎の高さいっぱいに伸びたクラック、隙間の広いクラック、同じ箇所に複数ある細いクラックは危険なので直ぐに補修する必要があります。

ヘアークラックはコンクリート表面のモルタルに入ったクラックですが、構造クラックはコンクリート自体に入ったクラックになります。

軒裏

雨の染み、カビ、損傷箇所をチェックする。

染みがある場合は雨漏りの可能性が高いです。

また、カビがある場合は湿気対策が不十分かもしれません。

内部

内部については下記の4項目をチェックしましょう!

建具

ドアの開閉がスムーズかどうかチェックする。

開閉しにくい場合、建具自体の不具合の他にも床が水平でない可能性や建物が傾いている可能性があります。

フローリングなど床材の損傷や床鳴りをチェックする。

床鳴りはフローリングの伸縮やたわみから発生している場合もあれば、床下の木材などから発生している場合もあります。

状態がひどい場合はリフォームの対象となります。

また、床鳴りが水回り付近からする場合、シロアリが原因の可能性もあります。

開口部(窓など)

開口部から雨水が侵入してないかをチェックする。

設備

キッチン、ユニットバス、トイレ、給湯器などの設備に故障がないかをチェックする。

最初から入れ替える予定なのであれば気にする必要はありませんが、再利用を考えるならしっかりと状態を確認しましょう。

中古戸建!購入時のチェックポイント ②ライフライン

電気・水道・ガスなどのライフラインについて解説します。

電気

TVアンテナの種類や電波障害の有無をチェックする。

また、敷地内に電柱が入っている場合は電柱敷地料を確認する。

電線の空中越境なども確認し、気になる場合は電力会社に位置をずらしてもらうなどの対応が必要になります。

上水道・下水道

給水管や下水管が「公設管」なのか「私設管」なのかをチェックする。

「私設管」の場合、利用や工事の際に所有者の承諾が必要だったり、負担金が発生する場合があります。

また、「私設管」に持分がある場合は維持管理が必要になります。

汚水処理の方法が「下水道」「浄化槽」かも重要なチェックポイントです。

「下水道」が整備されていれば問題ありませんが、「浄化槽」を利用している場合、汚水を河川に流す事になるので環境に悪いです。

さらに、「浄化槽」の撤去には費用が掛かりますし、整備が疎かだと臭いが発生する場合があります。

ガス

「都市ガス」「プロパンガス」かをチェックする。

「プロパンガス」には料金公開の義務が無いので販売店によって料金に差があります。

また、基本的に「プロパンガス」は「都市ガス」よりもガス料金が高いです。

「プロパンガス」のメリットを上げるなら、分散型エネルギーのため、災害に強いといった事などです。

中古戸建!購入時のチェックポイント ③告知事項

告知事項には種類がありますが、特に注意すべき点は下記になります。

心理的瑕疵

過去に自殺や殺人事件がなかったか確認する。

異臭や騒音、治安など周辺環境の問題

物件の周辺に養豚場や工場、反社会的勢力の拠点などがないか確認する。

再建築不可

建物の再建築は可能かどうかを不動産屋に確認する。

 

中古戸建!購入時のチェックポイント まとめ

中古戸建には低価格で購入出来るといった魅力がありますが、入念に下調べをしなければ失敗する可能性があります。

神経質な方は中古よりも新築を選ぶ方が良いでしょう。

また、自身でチェックしても不安が残る場合などは、「ホームインスペクション」を行う事をお勧めします。

「ホームインスペクション」とは、住宅診断士という専門家が建物の診断をし、建物に欠陥はないか、修復にどれぐらいの費用が必要かなどを見極め、アドバイスをもらえるというものです。

費用(5万円前後)は掛かりますが、安心して中古戸建を購入する事が出来ます。

お家の購入は人生でそう何度もある事ではないので、納得いくまで調べてみましょう。

  • この記事を書いた人

ダイキ

はじめまして! ぱらだいちゅ不動産のダイキです! 現在は大阪市内で不動産会社の店長をやっています٩( 'ω' )و ブログやTwitterなどで現役店長の私が、不動産業界の実情を生々しく発信していきます! 皆さんのお役に立てると幸いです。

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